
当院は明治39年に開設され、100年を超える歴史の中で横須賀市・三浦半島地区の地域医療に貢献してきました。病床数740床、医師数は200名を超え、あらゆる診療科を有する地域の中核病院として住民の皆さまの医療ニーズにお応えしてまいりました。救命救急センターを有する三次救急医療機関であるため、最重症の患者さんを含めて年間1万件を超える救急車の受け入れもしています。循環器センターでは全国有数のカテーテル治療件数を行い、外科系各科合計で年間約7000件の手術を行うなど、全国でもトップ50以内にランクされています。昨年にはアメリカのニューズウィーク社から世界のベストホスピタル1000に認定されました。
整形外科では毎日のように搬送される外傷の患者さんの手術治療が非常に多い(年間600件以上)ですが、数多くの手術室と麻酔科の協力のおかげで、比較的早期の手術が可能となっています。高齢者に多い大腿骨頸部骨折の手術は、年間250件程度と全国トップクラスですが、早期の手術とその後のリハビリが可能となっています。慢性疾患としては脊椎疾患の治療を近隣の医院・病院から依頼される場合が非常に多く、患者さんそれぞれの病状に合わせて各種ブロックなどの保存的治療や外科的な治療(手術)を行っています。関節疾患では膝や股関節などの変形性関節症やリウマチなどに対して人工関節置換術を行うことが多くなっています。それぞれの専門医から詳しい話が聞けるよう、昨年から「脊椎外科外来」と「人工関節外来」を設置しました。詳細は当院のホームページ(https://www.ykh.gr.jp/service/seikeigeka)をご覧いただき、近隣の先生にご相談ください。
昨年は骨折観血的手術623件、脊椎手術168件、人工関節・人工骨頭手術165件などを中心に1,184件の手術を行っています。
整形外科年間手術内容(平成31年1月~令和元年12月)
大腿骨近位部骨折 243件(観血整復固定160 人工骨頭75
人工股関節置換術8)
上肢骨折手術 228件
下肢骨折手術 128件
骨盤骨折手術 5件
偽関節手術 9件
開放骨折緊急手術 10件 骨折手術合計 623件
抜釘術 123件
頸椎手術 29件(後方除圧固定20 前方固定4 椎弓形成3
ハロー2)
胸椎手術 11件(後方除圧固定8 後方除圧2 腫瘍1)
腰椎手術 128件(後方除圧固定48 椎弓形成43
ヘルニア切除17 洗浄4
経皮ドレナージ4 生検術1 抜釘11)
脊椎手術合計 168件
人工膝関節置換術 44件 膝再置換術1
人工股関節置換術 32件 股再置換術5
人工肘関節置換術 1件
人工関節置換術合計 90件
(大腿骨近位部骨折8含む)
鏡視下半月板切除 3件
アキレス腱縫合術 12件
手根管開放術 47件(内視鏡下7 直視下40)
ばね指手術 25件
手指腱縫合術 7件
Dupuytren拘縮手術 1件
軟部腫瘍切除術 12件
骨腫瘍切除術 4件
腫瘍生検術 3件
滑膜切除術 2件
関節炎洗浄術 8件
膿瘍洗浄術 10件
その他 54件
総計 1,184件
現在9名のスタッフがおりますが、脊椎は安原・増田が中心に、関節外科は榎本・石田が中心に、外傷は加藤が中心になって治療にあたっています。当院は紹介制となっていますので、受診を希望される場合は近隣の整形外科の先生にご相談ください。