股関節クリニック


股関節・小児チーフ
稲葉 裕

股関節は、胴体と足とをつなぎ体重を支える重要な関節です。股関節に痛みや動きの制限があると、歩いたり座ったりといった基本的な日常生活に支障を来たします。

股関節痛の原因となる病気には、変形性股関節症、関節リウマチ、大腿骨頭壊死症、骨折、感染症などがあります。

股関節の手術には、主に人工関節置換術と、骨切り術があります。患者様一人一人の関節障害の程度、年齢、仕事内容、体格などを考慮して最適な治療法をインフォームドコンセントに基づき選択します。


< 扱う疾患 >
  • 変形性股関節症
  • 臼蓋形成不全
  • 大腿骨頭壊死症
  • 人工股関節術後ゆるみ、感染症
  • 大腿骨頚部骨折
  • その他股関節に関する疾患

変形性股関節症
当科ではコンピューターナビゲーションと最小侵襲手術手技を用いた人工関節手術を行っております。
詳しくはパンフレット「人工股関節全置換術を受けられる患者様とご家族の方へ」をご参照下さい。
【正確な手術】コンピュータナビゲーションシステム
コンピュータナビゲーションシステムとは、術前計画どおりに手術をするために、どの方向へどれくらい骨を削ればよいか、人工関節が計画通り設置されたかなどを、コンピューターを用いて計測する手術支援システムです。3次元CT画像を用いることで綿密な術前プランニングを行い、正確な手術を行っております。人工関節の設置の角度、左右の脚長差調整の正確性が格段に進歩しました。
【小さな手術創】最小侵襲手術(minimal invasive surgery: MIS)
MISは、約6-8cmの小さな皮膚切開による手術が可能であるだけではありません。靱帯、筋肉のダメージも最小限に手術を行うことにより、手術後の疼痛や筋力の低下が少なくなったため、手術翌日からの立位・歩行訓練が可能です。リハビリテーション科と密に連携し、クリニカルパスを使用することで手術後2-3週間での退院が可能となっております。

若年者における変形性股関節症、臼蓋形成不全
変形があまり進行していない変形性股関節症や臼蓋形成不全を伴う比較的若い患者様には関節温存手術(寛骨臼回転骨切り術、内反骨切り術、外反骨切り術など)を積極的に行っております。また、変形がある程度進行していても若い患者様にはできる限り関節温存手術を行うように計画し、患者様と相談しながら実施しております。

大腿骨頭壊死症
大腿骨頭壊死症の患者様は、若年の方が多いため骨切り術(大腿骨頭回転骨切り術、弯曲内反骨切り術)を積極的に施行しておりできる限り関節温存を目指しております。

股関節の専門外来は、毎週水曜日の午前中です。

*当院で人工股関節置換術を受けられた患者様の「人工股関節手術記」の中に、ご好意により股関節に関する質問コーナー(股関節交流広場)が設けられております。ご興味のある方、股関節についてお悩みがある方は是非ご覧ください。

*当院では人工関節についての研究を専門に行う講座を開設しています。  

関連ファイル

  •  THA panf.pdf (1MB)   人工股関節全置換術を受けられる患者様とご家族の方へ